旅のエッセイ

『旅をひとさじ』のレイアウトには「絶対こう!」というルールはなかったけれど、規則性はやはりあって、そのひとつに、ページ数が許す限り、できるだけ1章に対して写真1枚を見開きページに配置するというのがあった。で、この見開きページに配置した写真は「やっぱこれだよな」という写真を選んでいるので、配置変更することがなかった。バングラデシュを除いては。

はじめにバングラデシュの見開きページに配置していた写真はこの写真だった。

だけど、ダッカの街で感じたあの強烈なマンパワー。それが少しでも伝わる写真を使いたい、という気持ちを無視できなくなってきて、結局船の写真に差し替えた(この写真を見開きページで見たらすごいかっこよかっただろうな〜)。

こういうことには、どちらがよかったかの答えはない。だけど、ページをめくりこの写真が出てくるとわたし何度も笑っちゃうので、『旅をひとさじ』を読んでくれた方たちもクスッとなったり、「すご!」てなったりしてくれていたらいいなあと思う。

オール1本(つか、棒?)ですごいと思うの

デジカメでも何枚か撮ってあるんだけど、それもやっぱり笑っちゃう。

圧。圧を感じる
大型客船・漁船・手漕ぎボートが一堂に会す。手漕ぎボート大丈夫?
小さな刷毛で地道に塗装

写真だけじゃ伝わりきれないあのボリュームと臨場感。バングラデシュはやはりおもしろかったな〜!と思う。どこに旅するのがおすすめ?と聞かれて「バングラデシュ」と答えることはないけれど(おい)、「次の旅はバングラデシュにしようと思う」なんて言われたら「めっちゃいいやん!超おすすめ」なんて言って、わたしどすどす背中をおすことでしょう。

書籍『旅をひとさじ—てくてくラーハ日記—』書影

選りすぐりの写真とエッセイを収録!

書籍『旅をひとさじ—てくてくラーハ日記—』松本智秋 著

A5判並製・コデックス装・フルカラー・144頁
定価:本体1800円+税

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