おやつ＋対話＋集まる目的としての本作り＝われわれのラーハでした。 そんな時間の末に出来上がった本には、智秋さんのおおらかさと人懐っこさ、好奇心と食いしん坊さが満ちています。

おいしいごはんを出してくれた土地土地へ、ちーちゃんを通じて信頼を寄せることができる。自分が行くよりずっと、その国の人たちのことを好きになれる。この本が出てくれてほんとによかった！

智秋さんは写真がうまいです。それは、美しい写真を撮ろうというよりも、せっかく美しいのだからこれを収めておこうという気持ちによるものだと思います。そこには大きな違いがあって、僕は後者の写真がずっと好きです。

世界各地の食卓を旅することは、様々な”違い”の皮をむいた奥にある“愛情”という同じ種を見つけ出す喜びに満ちている。

心でシャッターを切っているのがわかるから、それを見た私もその場に心で滞在できる。世界はつながっていると知るために必要なのは、歩き、食べ、出会うことだけなのかもしれない。

イスラム圏のソウルフードにはひとさじ、ひとさじ、活力の素があるね。旅の空が懐かしくってたまらな～い、そんな皆の衆よ。旅する日までこの本をたどって激しく胸を焦がそうよ。